今度、絵の見方のセミナーをやりますが
今回の形式は、私が理想に描いている絵画鑑賞のセミナーとはちょっと違っています。
私にとって理想的なのというと・・・
ゆったりしたソファに座って
絵の時代と関連した音楽がうるさくない程度に流れ
(今回だったら、ドビュッシーのベルガマスク組曲なんかかけたいです)
シャンパンの一杯もひっかけて
ゆるゆると始める、というようなものです。
出来れば、その絵画があったオリジナルの場所か
それを連想させるか、対比させてオモシロがれるような場所。
絵も実物じゃなくても複製でも、絵をイーゼルかなんかに掛けて
たとえば照明も凝ってみて、蝋燭にしてみたりとか・・・
立っていたい人は立ち、座りたい人は座り
手にはシャンパングラスを持って、絵にゆかりのありそうな
ちょっとしたフィンガーフードなんか摘みながら
おしゃべり、なんて楽しいですよね。
現実はなかなかそうは行かないので
レクチャールームで、味気ない無機質な椅子に腰かけていただき
シラフでお話することになります。
せめて、椅子だけでも動かして、円座にでもして
絵を中心にして会話する、みたいな雰囲気になればいいな、と思います。
実物を見ながらの方がいいか、というと、別にそうでもなくて
写真やポスターでも十分楽しめるものです。
逆に、実物でないと絶対に感じられない魅力というのは
写真などですっかり吟味していてこそ、見えてきたりするものです。
もちろん・・・・実物で、オリジナルの場所でできたらいいですけどね
それが、昔の貴族たちの楽しみ方だったかと思うと
やっぱり贅沢だなって思いますね。
何かに似てるな、と思ったら、お茶会です。
いわゆる、茶道の、あのお茶会。
セッティングに凝って、飲食にも趣向を凝らして
名物を味わう。
そういう感じに似ているんですね。
と考えると、季節感の感じられる絵もいいですね。
ということで、一枚、急きょ、テーマに7月らしいものを探してみたいと思います。