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タイトスカートが似合わない理由~私が気づくまで①~

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どうして私にはタイトスカートが似合わないのだろう。

私の長年の疑問でした。


この似合わない理由が、そしてその原因が、最近になって明らかになったのです。

これは、まさに目から鱗でした。
想像もしなかったことが原因だったのです。
ちょうどその疑問が解けると同時に、
我がオカンの「私、何も似合わないのよ、スカート、別にズボンも似合わないんだけど」という問題が解決したのでした。


この、私が似合わないと感じた理由と、その原因に気づいた経緯をお話したいと思います。

世の中のすべての「私、スカート好きなんだけど
タイトスカート似合わない」と思っている女性にささげたいと思います。

そしてすべての、スカート似合わない、と思っている女性にもささげたいと思います。


■似合わないと確信するに至るまで

似合う、似合わない、とはどういう事かというと
街で見かけるタイトスカートが素敵な女性と比べて
私が着た時には何かが変、と感じるという事です。

なんとなく、で済ませるのは、私の気持ちが許しませんでした。
検証が必要です。


1.他の人と比べる

まず、私と同じ背格好の人と比べてみました。

大体私と同じくらいの背丈、太り具合の女性も観察してみました。
やはり、似合う人は似合っている。様になってる。
リクルートスーツを着る女学生の中に、驚くほどタイトスカートが似合う人を見かけたりする。

私はそういう風にならない。

これは、何かがおかしい。

2.サイズの問題

サイズが合っていないものを選んだのではないか、という疑問を持つ人もいるでしょう。

私は小さい頃から仕立ての洋服で育ちました。
コートなども含めて。

身に合ったものしか、着た事がありません。
採寸というものには慣れていました。
立ったときだけでなく、座ったときの幅などもはかって作られているのです。

それでも、似合わないのです。

ただ、ここで一点、この謎を解明する鍵がひとつあったことに、私は後で気付きました。

腕の良い仕立て人である母がアナタのタイトスカートを作るときは、お尻の上あたり、つまんでおかないと恰好がつかないのという言葉でした。

背中側のウエストラインからお尻にかけて、張りだしがないため、タイトスカートの一般的なパターンを元に作るとき、その部分をつまんで狭くしないといけないのです。

その時私は、「ふーん、そこまでしても似合わない私って、スタイルが悪いんだろう」と諦めていました。

3.太っているせいではないか疑惑

その時、更に私は考えました。

私、太ってるからじゃないの?タイトスカートって、スリムじゃないと着られないんじゃないの?

ダイエットやトレーニングで非常にスリムになった時期がありました。
157センチで、43キロくらい。毎日ジムでトレーニングしてたので、筋肉。自分史上、最大に細く見えるときでした。誰からも誰からも、すっごい細い、と言われたときです。

それでも、タイトスカートは、やっぱり、あの私が町で見かけたタイトスカート似合ってる人みたいに似合わないのです。

4.他のスカート

他のスカートは、別にそこまで変だと思わなかったのです。
特に、台形、フレアスカート、ボックスプリーツ、Aライン、マーメイドは好きで、よく着ていました。

私はタイトスカートに呪われているのかもしれない、そう思い、ただただタイトスカートを見ては嫌な思いに浸っていました。

いいじゃん、別に、私、タイトスカート着なかったらいいし、と。もういいよ、動きにくいんだから、どうせ、いいよ、もう。

あと、もう一つあります。
タイトスカートが太って見えたのです。
フレアミニを着たときは、足が細く見える気がして好きでした。

後になって分かったことですが、事実、そういう風になる根拠があったのですが・・・・


■スカートが苦手という人種がいる


自分の事で精一杯な若いころを過ぎると、世の中には「私、スカートが苦手で・・・」という人が大勢いることを知りました。

私はもっぱらスカート派で(パンツが似合わないというか、足が短いので苦手だった)そういう人もいるんだ、と思っていました。

たいして、理由も考えていなかったのです。

好みの問題だろう、と思っていたのです。
それか、足が長いんだな、いいな、と。

ある日、友人から頼まれてスカートなんか作っている母の話が耳に残った:

「鉢腰の人って、ギャザースカートが広がるの」

鉢腰って何?何?

「まぁ、出っ尻ってことよ」

腰がせり出しているため、ギャザースカートが必要以上に広がって見えるそうです。
ものすごく太って見える人いるでしょう、あれ、鉢腰なのよ。
ああいう人はタイトがいいね、と。
タイトは真っすぐ降りるからね、と。

「アナタはそこが出てないから、タイトスカートの後ろを詰めておかないといけないの」


あ!あれ?!もしかして!

そこで気づいたのです。
私はせめて、まだ母が作ったタイトスカートは似合わないなりに着られたのですが、既製服のタイトスカートを着たとき、どうにもならないほど余計に似合わなかったことを。

でも、この時点でもまだよくわからなかった。

後で考えてみると、ここがポイントだったのです。
ポイントは、「補正が必要」という点です。


■数か月待ちの腕のいい仕立て職人の娘の悩み


「で、お母さんは似合うの?タイトスカート」

と尋ねてみた。

「私?私ね、何も似合わないの。なんか、似合わないけど、特別おかしくもないと思うから、なんとなくタイトスカートはいてるの。ギャザースカートは似合わないの。というか、何も別に似合わないの。何履いても、似合わないの。ズボンなんてもっと似合わない。」

という答えがかえってきました。

つまり、ズボンは全く似合わないけど、スカートは履いているけど、特に似合うと思うものもない。無難かと思ってタイトスカートを履いているだけ。

なんだよ、それ。

「私はなんか、体がとにかく円柱らしくて、おばあちゃんが仕立てが出来たから着る洋服があったけど、既製服なんて何も似合わないのよ。ズボンよりスカートがマシかな、という程度。でもコレ似合う、と思ったことはない」

達観したかのごとく、母はただひたすら、自分の体にぴったり沿った洋服を自分で仕立てて、ただ着ていた。


ふーん、円柱。確かに。母は背が低く、円柱の小太り体型。

仕立てが出来て良かったね。

この時は、母の事は、本人も含めて、いわゆる「不幸なスタイルの人」と思っていました。

それもどっこい、違ったのです。
後で分かった事ですが、実は似合って見えない理由は上に着るものが決め手になっていたのですが、この時は知る由もなかったのです。


そこで、後にヒントとなる事を母が呟きました。

母はふと思い出したように言った。

「そうねぇ、私、昔、ゴワッゴワの記事でガウンみたいな長めのコートを作ってもらったとき、それがすごい似合ってた。同じようなのを最近作って着てたら、すごい褒められた。へちま襟で、長いジャケットにローウエストで縛ったやつね。あと、バルキーでごっついオフタートルのセーター。あと、ドルマンスリーブ着ると細く見える。」

「私は背が低いから、長いジャケットは背が低く見えそうだから嫌なんだけど、着てみたら、なんか良い感じだと思うのよね。変ね。」

「とにかくVネックが似合わないの、首回りが開いていると似合わない。これは昔から」

ふーん、ゴワッゴワね、そうね、確かに、ゴワッゴワの着てる時が一番細く見えるよね。

「太ってるからかね。」



いや、ちょっと待て考えてみたら、太ってる人がゴワゴワしたの着たら、よけいに太って見えるはずなのに・・・・ドルマンスリーブで異様にすっきりするんです。

かといって、スカートはやっぱり変、なんか変なの。確かに。

なんでだろうね?
なんなの、一体、これ!?

続く。







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